32. Int. ADAC Zurich 24h-rennen Nurburgring Nordschlife
10.-13. Juni 2004


  • 開催日時   2004年6月10〜13日

  • 開催場所   ドイツ ニュルブルックリンクサーキット+ノードシュライフ(24,358km

  • レース距離  24時間耐久レース

  • 格式     国際格式

  • 参加台数   227

  • 観客動員数  220,000

TEAM D−DREAM  No.62

  • 参加車両   MAZDA RX−7

  • 参加クラス  CLASS A6(FIA Gr.A)

  • ドライバー  菊地 靖 ・ 三好 正巳 ・ 佐藤 久実 ・ 山下 潤一郎

  • 予選     総合 53位  クラス 12位 (出走220台)

  • 決勝     総合 20位  クラス  3位 (出走220台 完走160台) 


予選前日、ニュル初のシェイクダウン
ドライ・ウェット両方を見込んでセッティング

 
68日、5月に日本から送り出されたコンテナがサーキットに搬入され設営を開始。
9日は参加受付と車検が行われ、10
日のサポートレース出場の為の準備を行いました。
10日の天候は晴れ、気温26℃、路面温度33℃。朝830よりCastrol Haugg Cup Raceへ出場。
このレースには、日本から参加するチームをはじめ、十分にテストが行えていなかったチームなどが
セッティングの為に参加します。もちろん、このレース自体は賞点外となります。
我チームもこのレースに参加し、初シェイクダウンを行いました。スタートドライバーは菊地選手。
主にエンジンをメインに、翌日からの天候が悪くなる予報が出ていた為、ドライ・ウェット両方の
セッティングを出しました。次のドライバーは山下選手。山下選手はニュルサーキットを
何回か練習走行はこなしてきたものの、レーシングカーでは初のドライブ。
5周走行しタイムは菊地選手の16
秒落ち。
初めてにも関らず、素晴らしいタイムを出してサポートレースを終えました。

午前と午後、2回に渡って行われる予選セッション
天気を睨みながらタイムアタックを重ねる


 11
日、天候は晴れ。予選は午前と午後の2回行われ、すべての参加ドライバー
それぞれ
2周以上の計測ラップが必須となります。午前の予選開始は1030
トップアタッカーは菊地選手。
200台以上の車が一斉にコースインする為
コース上はパニック状態。計測
2周でピットインし、タイムは948426、総合46位。
次の佐藤選手は昨年も参加しているものの
RX-7では初めて。
3
周計測し、ベストタイムは1022172
三番手の三好選手は一昨年に
RX-7で参戦し、本年でニュルは3回目。
2周計測し、ベストは955328
残り
30分、ピットインしている車両も増え、コース上も比較的クリアになっている為、
再び菊地選手によるタイムアタック。
タイムは
940589。タイムは上がったものの他車も同様にタイムアップしており
総合
48位(クラス10
位)で午前の予選を終了しました。
 

午前と午後のセッションの間に、車両を決勝用にモディファイ。
決勝当日にはフリー走行が無い為、
190023002回目の予選が
決勝前最後の走行となります。
 
 しかし、このインターバルの間に雷を伴った強い雨が降り始めました。
開始
10分前に雨は止んだものの、ひとまずウェットタイヤをチョイス。
ドライバーは山下選手。
1周計測し、コースが
30%ドライとなっていた為タイヤをインターミディーに変更し
更に2周計測。この時点でドライバーの予選通過必要周回数はクリア。
決勝に向けてパッドの焼入れなどを行いながら周回を重ね、
最後のチャンスで菊地選手がタイムアタックするも更新ならず。
ナイトセッションで電気系のチェックを済ませ、
2
回目のセッションは終了となりました。
 最終的に総合
53位、クラス12位という成績で予選を終了。
翌日も天候は荒れ模様という予報なので、確実にラップを重ねる作戦を立て
この日を終了いたしました。

 


 
   

雨と霧が待ち構えた決勝   24時間後のチェッカーに向けてスタート

 12日、決勝スタートは1500。朝の時点で晴れているものの近くには雨雲が迫っています。
メンテナンスを行うなか、
1200を過ぎてやはり雨が降り出しました。
 1300から車両をグリッドに着け空を睨みます。1400、雨は止みましたが雲行きは怪しく、
作業可能時間ぎりぎりでインターミディータイヤをチョイス。
 1440フォーメーションスタート。小雨が降り出すも、すぐに止み1500ローリングスタート!
上位
70
台中半数以上がレイン系のタイヤをチョイス、残りがスリック。
コースを熟知している現地チーム及びドライバーならば、スリックタイヤの選択もあったかもしれませんが、
我々は確実にコース上に留まる為にも、良いタイヤチョイスだったと思います。

 スタート後の1周目、総合
37位でホームストレートを通過。
次の周には雨が降り出しましたが、
5分ほど降った後、日が射し始めます。
ニュルのコースは、雨が止んで日が射し始めると
30分もしないうちにドライになります。
4周目の時点でコースは
60%ドライ。ここでスリックタイヤに変更し、6周目には予選タイムに迫る
94070を叩き出す。8周目に再び雨が降り出し、ここでルーティーンのピットイン。
三好選手に交代し、タイヤを再びインターミディーに変更。空は厚い雲に覆われ降ったり止んだりの中、
三好選手はコンスタントにラップを重ね、総合
26位・クラス5位になり10周目にピットイン。
RX-7の燃料積載量で走行可能周回数は約10LAPなので、予定通りのピットイン。
佐藤選手・山下選手とコンスタントにラップを伸ばすも雨が強くなった
30周目、
山下選手がコース上で痛恨のスピン!
幸いダメージは殆んど無いものの、軽いフラットスポットを作り
33
周目に緊急ピットイン。
ニュータイヤへ変更し、ドライバーも交代。そしてナイトセッションに突入。
天候は変わらず荒れ模様、照明設備の無いオールドコースでの走行は難しい状態ですが、
“必ず朝日を見よう”と無理をせずラップを重ねてもらいました。

 コースサイドでは、
20万の観客が夜通しキャンプを楽しんでいました。
時折、彼等のバーベキューの煙でコースの視界が阻まれる事も少なくありません。

寒く、暗く、怖い、夜が続きました。

 

   
 

無事に夜明けを迎え、目指すのはゴールのみ

 待望の夜明けと同時に74周を越え菊地選手に交代。コースは40%ドライ。
まだ、スリックタイヤを履くには危険な状態。気温
10℃・路面温度11℃では、 雨が止んでも
路面はなかなか乾きません。気温が低くエンジンの調子が良いうちに少しでも順位を上げておきたい時です。
タイヤを新品のインターミディーに換えましたが、路温が低く発熱しません。
84周目、三好選手に交代しウェットタイヤをチョイス。コースコンディションは変わりませんが、
まったく気温が上がらずタイムも伸びないなか、勝負に出ます。現在総合
30位、クラス7位。
上位の車両に比べ1周当たり1分以上早いタイムで追い上げます。
レギュレーション上、1ドライバー連続走行可能な
2時間30分までめいっぱい引っ張ります。
次ぐ佐藤選手もウェットをチョイス、同様に走行時間は
2時間30分。
その結果、佐藤選手の周回が終わる時には、総合
24位・クラス5位。時間も1200を回り、
路面温度も何とか
14℃へ回復。残り2時間15分。
ドライバーは山下選手へスイッチ、タイヤもインターミディーへ替えコースイン。

2
周後、クラス4位に浮上。クラス3位の車とは2周の差(タイムで20分)。

 


 

 

ラスト2時間、見えてきたチェッカー、そして・・・

残り2時間。山下選手のラップタイムは3位の車に比べ1周1分早く、無理をせずにこのペースで走って、
現状維持しながら
3位の車にプレッシャーを与える作戦に! 
 22時間を経過している今、走行中の全ての車は限界に近い状態のはずです。
ましてや、時折雨が降る状態。ドライバーの集中力も限界に近い中、全てのコンディションが
我々のチームに味方をしてくれました。ここにきて
3位走行の車両がペースアップ。
しかし、チェッカーを受けるために無理に追いかけずにペース現状維持をドライバーに伝えます。

 117
周目(残り1時間)に3位の車が最終ピットイン。3位とは8分差、
自力で追いつくのは残り時間を考えると苦しい状態です。
 119周目、ガソリンも少なくなり最後のピットイン。ピット時間を最小に留める為、
タイヤ無交換、給油量最小、ドライバー続投で最後まで走らせます。

コース復帰後、ここでドラマが生まれます。
ピットアウトの周、
3位走行のNo.60SAABがボンネットから火を噴きエンジンブロー! !!! 
この時点でクラス
3位。残り3周。
すると、ドライバーより油圧低下の無線連絡。冷静に状態を把握すると、
油温が低くガソリンなどによりオイルの希釈が予測され、回転の低い状態で警告灯作動と判断されました。
4位との差は
2周。
シフト回転を
1000
回転下げ、車をいたわるよう指示。
やはり、全てが限界に近い状態で走っていました。

 15
0024時間を経過。トップのBMWがチェッカーを受けます。
RX-7はまだコースの18km地点。
コース上にはオフィシャル、観客が溢れ出しているとの連絡。
ペースを落としてレコードラインの上を走るように連絡を入れます。
24
時間走行しているコース上は、危険なものが色々落ちています。
パンク、バーストした車などでピットはごった返していました。一番安全なのはレコードライン上です。

トップのチェッカーから4分後、RX-7は元気な姿でホームストレートに戻ってきました。チェッカー!

24時間を無事戦い抜き、総合20位、クラス3位というリザルトを残す事が出来ました。

D-DREAMとしての参加は初でしたが、これも全てご協力していただいた皆様のおかげだと感謝しております。レース中の反省点など、考える点は山盛りですがこの経験を生かし、来年につなげて行きたいと思います。

応援ありがとうございました。

 

          
   
  TEAM D−DREAM    代表 渡邉 大祐